フランス留学で得たもの-体験したこと、新たな気付き

当記事では、筆者がフランス留学を経験して得たものについてまとめます。

フランス留学をしようと思ったきっかけ、それまでの経緯、留学での体験について綴っていきたいと思います。


■こんな人に読んでほしい
・フランス留学を考えている
・留学を通して達成したい目標がある
・留学のメリットについて知りたい


そもそもなぜフランス留学を考えたか?

私は、昔から理系科目が得意で、高校の進路決めでも理系を選びました。

とはいえ、興味があったのは社会や英語などの文系科目

進路については常に迷っていました。

そんなこんなで理系大学に進みました。

1年生は、教養科目を自由に選択できたので、ここで関心のあった人文社会系や語学系の授業を選択し、勉強に励みました。

このとき私は、「理系だからといって、文系科目を学んではいけないわけではない。むしろ双方の知識と理解が必要になる場面はあるはずだ」と考え専門科目の試験の傍ら、それ以外の科目の勉強もおろそかにせず続けていました。

そんな時、フランス人の留学生と知り合いました。

すぐに仲良くなり、話をするうちに、フランスという国の文化と言語に興味を抱くようになりました。

まずは、試しにフランス語のテキストをやってみることにしたのが、私のフランス語学習の始まりでした。

始めてフランス語の発音を聴き、音が繊細で美しく、感動したのを今でも覚えています

「フランス語ってかっこいい!」

「いつかフランス語を話せるようになりたい」

そう思い、次第にフランス語の勉強にのめり込んでいきました。

こうして、大学在学中に3年間独学でフランス語を勉強しました。

そしていつかフランスで生活してみたいという夢を抱くようになりました。

多くの人種の人々が共存している多文化社会に関心を抱くようになったのです。

と同時に、理系大学を卒業したら、化粧品業界で働きたいという目標も持ち続けていました。

化粧品のフランス系外資企業で働ければ両方両立できると考えるようになりました。

こうして、大学卒業後、フランスで語学力をブラッシュアップし、その期間で様々なことにチャレンジし、試行錯誤しながら将来についてじっくり考えようという計画を立てました。

ここからがフランス留学の始まりです。

パリに到着!留学生活スタート!

幸い、学部卒業後から手続きを始め、9月からパリの大学付属の語学学校に入学できるようになりました。

そして、大きな期待を胸にパリに飛び立ちました。

ところがいきなりトラブルが起きてしまいます。

パリについてタクシーでアパルトマンに移動したのですが、なんとこれが違法タクシーで法外な値段を請求されました。

確か120ユーロくらい…。

空港から市内までは50ユーロくらいでいけるはずなのですが…。

あとから聞いた話ですが、違法タクシーは保険に入ってない為、交通事故にあった場合、たとえお客さんでも賠償金を請求される可能性があるとのこと。

皆さんも怪しい車には乗らないように気をつけてください。

TAXIというプレートがなかったら絶対に乗ってはいけません。

こうして留学1日目からひどい目に遭い、もう夜になっていたので、大家さんに部屋の説明を受けたあとすぐに寝ることにしました。

これから大きな困難と試練が待ち受けているとは知らずに…。

とにかく通じない。現地での会話。

最初に一番苦労したのが、現地の方とのコミュニケーションです。

留学を始めるにあたって、郵便局で書類を送ったり、銀行口座を開いたり、移民局で面接を受けたりとやることが山ほどあります。

手続きをするため、郵便局に行くと、まずどの列に並べばいいかわからない、現地の方に聞くも早すぎて理解できない、やっとの思いで窓口にたどり着くも、言いたいことがうまく通じないし聞き取れない。

こうした困難は日常茶飯事でした。

フランス在住の方のブログで事前に情報収拾し、言うべきフレーズをあらかじめ辞書で調べて覚えてから会話に臨んだり、フランス語のリズムに慣れるため、ラジオを買ってきて一日中付けっ放しにして聴き込んだり…。

それなりに苦労も多かったですが、こうした困難を一つずつに分けて解決していくことで乗り越えることができました。

困難は分割せよ」という言葉がありますが、その通りで、一気に全部を解決しようとするのではなく、そこある課題を分けて原因を細かく分析することで、やるべきことが見えてくるものです。

そうすればあとは目の前の一つの課題に向かって一点集中し、進めて行くことで少しずつできることが増えてステップアップすることができます。

この経験から得たものは「要領よくなんとか自力で切り抜ける力」。

フランスでいうところの“Le système D”「システムD」です。

関連記事はこちら→【解説】フランス流の考え方”Le système D”とは?

フランス人との交流でみつけた新たな目標

そんなこんなで、徐々にフランス人と会話ができるようになりました。

そして、日仏交流会に通って、フランス人と会話する機会を積極的に作るようになりました。

最初のうちは、新しい出会いが多くあり自己紹介をする機会が多かったので、話す練習の導入としては良かったのですが、次第に会話の内容は深い部分に進んでいきます

フランス人は特に社会・経済・政治について自分の意見を持っている方が多く、しかも率直に意見交換をするためよく議論になります。

こうした会話になるとやはりみんなが気になるところは、日本の社会・文化です。

「フランスではこうだけど、日本ではどうなの?」

こうした質問を受けることが多くなっていきました。

やはり日本人が海外に行って、コミュニケーションをしっかり取ろうと思ったら、日本について知っておくことは重要なのだと感じました。

実際にこうした質問を受けると、答えられるものは少なく、あいまいに理解している部分も多くあったため、ちゃんとした説明をすることは難しかったです。

「もっと日本について学んでおけば良かった…」

このように思うと同時に、日本についてうまく説明でき、海外の方にも喜んでもらえたら、どんなに嬉しいか想像してわくわくしました。

「いつかフランス語を使って日本の魅力を海外に伝えたい」

こう考えるようになりました。

そのためにはまずは日本の文化・社会につて知る努力をすること。

そして、それをフランス語で伝えられるようにすることが必要です。

これにぴったりなのが、通訳案内士になるための試験勉強で、語学の他に日本の歴史・地理・社会などの試験科目があります。

いわば究極のジャポニズムテストともいえるでしょう。

ここで新たな目標ができました。

いつか通訳案内士試験に合格するというものです。

関連記事→海外で会話に困らないために学ぶべきこと-「日本」というテーマで会話ネタを作る

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日本に帰国、その後。

ところが通訳案内士になるハードルが高く、時間がかかることが分かりました。

そこで、かねてからの目標だった化粧品開発者を目指し、働きながら勉強を継続していくという計画を立てました。

就活は思っていたより厳しく、山あり谷ありでしたが、幸いとある化粧品会社に就職することができ、現在入社3年目の開発者として日々奮闘しています。

今後も引き続き、化粧品開発と通訳ガイド試験準備に注力していくつもりです。

まとめ

以上、山あり谷ありの留学体験記でしたが、この留学を経て、多くの気付きと新たな目標を見つけることができたのは、一番の収穫だと思っています。

この記事が、目標に向かってがんばっている皆さんのご参考になることを祈っています。


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