フランス・パリの美しい街並みと景観保全政策の歴史

フランスは世界一の観光大国です。

2018年は8940万人の観光客がフランスに訪れ、世界で最も人気のある旅行先でトップの座を維持した」と言います。

フランスの魅力は様々ですが、その一つとして「美しい景観」が挙げられると思います。

特にパリは世界最大規模の観光都市で、その「石造りの街並み」は素晴らしいです。

では、どうしてフランスはここまで美しい街並みを作り、維持できるのでしょうか?

その秘密は「フランスの景観保全政策」にあるようです。

今回は、フランスの景観保全の歴史について紹介します。

パリの美しい街並み

パリの石造りの重厚な街並みは、実は19世紀に建てられたものなのです。

17世紀より前は、木造建築が主流でした。

しかし、ロンドンの大火事以降、木造建築は禁止されました。

それ以降、石造りの建築物が建てられるようになりました。

景観保全の考え方

フランスの歴史的建造物・景観には計り知れない価値があります。

1962年当時、その価値を守るため、景観保全に関する規制・規則が定められました。

それが、「マルロー法」です。

正式名称は、「フランスの歴史的、美的文化遺産の保護に関する立法を補完し、かつ不動産修復を促進するための法律」です。

例えば、道路の幅に応じて、建物の高さや屋根の傾斜を規定したり、ベランダの設置は3階と5階に制限したりといったものです。

保全地区という考え方は世界で最初の体系的な歴史的環境を保全する制度です。

しかし、当時は近代化が叫べれ、都市開発法が制定され、全国で旧市街地が取り壊されて歴史的市街地の中に高層ビルが建つなど、近代化への動向が激しい時代だったのです。

フランスは手探り状態で現在の「景観保全」にも通づる考え方を築き上げたのです。

この功績は大きく、現在の観光都市はこの礎をもとに成り立っています。

参照記事1:フランスの「街並み」が、日本とここまで違う意外なワケ

参照記事2:フランスにおける景観保全の動向をめぐる調査― マルロー法とフュゾー規制後のパリとディジョンを中心に ― 

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