【解説】フランス流の考え方”Le système D”とは?

皆さん、“Le système D”(ル システム デ)を知っていますか?

フランス語を学習していると時たま出会うことのある言葉ですが、当記事ではこの考え方の詳細を説明します。

\こんなあなたに読んでほしい/

  • 「Le système D」とは何か知りたい
  • フランス人の考え方を取り入れたい
  • 「考える」ことは重要だと思う

「Le système D」とは?

この言葉の由来は、“se débrouiller”(ス デブルイエ)「うまくいかない状況を頭を働かせてなんとか切り抜ける」というフランス語の動詞です。

語末の”D”は”se débrouiller”の赤文字の部分から取っていて、”Le système D”で「要領のいいやり方」を意味します。

これはフランスでは称賛の対象となり、そのような人のことを”débrouillard”(デブルイヤー)「要領のいい人」といって褒めることがあります。

例えば、何か足りないものがあった時、それをすぐに買いに行くのではなく、有りものでなんとか埋め合わせをしたり、知恵を絞って新しいものを作り出したりして解決します。

フランス人の”bricolage”(ブリコラージュ)「日曜大工」はその典型で、例えばなにか壊れた時、すぐに業者を呼ぶのではなく、自分で修理し解決します。

このように何か困難や問題に直面した時に、頭を働かせて臨機応変に解決するのがフランス流のやり方なのです。

「Le système D」が生まれた背景

フランスでは、一般的に日本ほどサービスがシステム化されていません。

例えば、郵便物が目的地に届かなかったり、社会保険料の払い戻しの手続きが完了するのに1年以上かかったり、移民局からの必要書類が来なかったり…。

このようにアバウトな部分が多く、待っているだけでは損をすることが多い社会なので、「だったら自分で考えて行動しよう!」というのがフランス人の精神に根付いています。

日本のサービスは?ルール化された社会のデメリット

日本のサービスは、極度にシステム化が進んでおり、サービス面で不自由することは滅多にありません。

郵便物が間違った住所に届くなんてことはまずないし、業務上の手続きもマニュアル化されているためサービス面での不便は何一つありません。

日本のように全てルール化されている社会ですが、そこにデメリットはないのでしょうか?

一見、ルール化された社会は効率的で良いように見えますが、欠点もあります。

全てがルール通りだと不測の事態が起こった際に対処しきれなかったり、対応が遅れたりする場合が生じます。

例えば、レストランでお客様からマニュアルにない要求や質問を受けたとき、店員は自分で判断して答えることは許されていないため、すぐに対応することができません。

この場合、状況を店長に報告し判断を仰ぐ必要があり、自分の頭で考えなんとか切り抜けるということが許される環境にそもそも置かれていないのです。

日本の教育制度-経済分散化の時代に必要な力

現在の日本の教育制度では、自分の頭で考えて行動するという素質をもった人材を育むことはできません。

学校のテストでは、授業で習ったことを間違えずに正確に答えるということが要求されます。

このような教育では、言われたことをその通りにやる生徒が優秀であると評価され、言われたこと以外のことに関しては、鈍い生徒が増えていきます。

戦後の日本ではこのような人材は必要だったかもしれません。

しかし、経済の分散化が進み、様々な情報がシェアされるようになった今日は、各人が自由に仕事を作り出すことができる時代です。

このような時代に必要なのは「自分の頭で考え臨機応変に切り抜ける力」です。

「好きなことを見つけろ」と言われるが、それが許されない矛盾した環境に置かれている子供達に必要なのは、フランスの”Le système D”なのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、フランス流考え方 “Le système D” について解説しました。

普段の生活の中で疑問があったとき、この言葉を思い出してみてください。

きっと行動を起こす際の助けとなるはずです。

必要なのは「自分の頭で考える力」と行動するための「ほんの少しの勇気」ではないでしょうか?


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