モン・サン=ミッシェルの歴史と観光情報~大天使が舞い降りた美しき修道院~

世界遺産大国フランスの数ある世界遺産の一つ、「モン・サン=ミッシェル」«Le Mont Saint Michel»についての観光情報をまとめました。

\こんな人に読んでほしい/

  • モン・サン=ミッシェルについて詳しく知りたい
  • フランスでおすすめの観光情報が欲しい
  • フランスの歴史について知りたい

修道院ができるまで

時は8世紀の初め、アヴェランシュの司祭であった聖オペールは、夢の中で大天使ミカエル(サン・ミッシェル)のお告げを聞いた。この地に修道院を建てよ、と。長期の難工事を経てやっと完成したのがこの修道院。その後、聖地として多くの巡礼の徒をこの島に招くことになった。

『地球の歩き方フランス』より

見るからに堅固なその外観は、修道院というより城か砦を思わせる。実際、百年戦争中はイギリス海峡に浮かぶ要塞としての役目を果たした。フランス革命時に破壊と略奪に遭い、修道院は解散。その後長く牢獄として使われていたが、19世紀末に中世芸術を再評価する動きとともに修復が始まる。1996年には修道士も戻り、現在はその比類ない景勝美はフランスでも人気のある世界遺産となっている。

『地球の歩き方フランス』より

上記のようにモン・サン=ミッシェルが建てられた理由は、大天使ミカエルのお告げによるものだそうです。

モン・サン=ミッシェルはお城だと思われている方も多いかと思いますが、実は神聖な修道院であったそうですね。

モン・サン=ミッシェルは直訳で「聖ミカエルの山」という意味ですが、この土地はもともと森の中にそびえる山であったそうです。

ところがあるとき、津波がこの森を飲み込み大と陸が切り離され、島となったそうです。

モン・サン=ミッシェルはノルマンディー地方南部とブルターニュの間に位置しているため、どちらの地方のものなのか現地人の間で言い争いになると聞いたことがあります。

なぜわざわざこのような中途半端で危険な場所に修道院を建てたのかずっと疑問です。

それだけ自然のパワーが感じられる場所であったということなのでしょうか?

なんともミステリアスな場所ですね。

周囲の地形

ノルマンディー地方南部・ブルターニュとの境に近いサン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られており、潮の満ち引きの差は15メートル以上あります。

このため、修道院が築かれた岩でできた小島はかつては満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていました。

満潮時には驚くべき速さで潮が満ち、島全体が水に囲まれるため、数多くの巡礼者が命を落としたといい、「モン・サン=ミシェルに行くなら、遺書を置いて行け」という言い伝えがあったそうです。

1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、潮の干満に関係なく島へと渡れるようになりました。

しかし、これによって潮流をせき止めることとなり、100年間で2mもの砂が堆積してしまいました。

そこで周囲の環境を保全し、かつての景観を取り戻すための再生プロジェクトが2009年から進められています。

2014年には流水が自由に循環する連絡橋が完成しました。

私がモン・サン=ミッシェルを訪れたのは2014年秋でしたが、このときにはもう新しい橋が完成しており、安心して修道院までたどり着くことができました。

ちょうど潮が引いているときだったので、海の上に浮かぶモン・サン=ミッシェルを見ることができませんでした。

満ち潮の際のモン・サン=ミッシェルを見ることができた方は、非常に運がいいと思います。

また、夜のライトアップされたモン・サン=ミッシェルは非常に綺麗でロマンチックですので、周辺のホテルに宿泊するのがおすすめです。

数多くの巡礼者が命を落としたという言い伝えがあるくらい危険な場所であった聞くと驚きますが、現在はそのようなことは全くなく、安全に行くことができますのでご安心ください。

なお島内↔︎対岸は無料シャトルバスが出ていて約30分程でたどり着くことができます。

モン・サン=ミッシェル周辺までのアクセス

個人で行くかバスツアーで行くか意見が分かれるところだと思います。

個人で行く場合の、おすすめの行き方は、パリ・モンパルナス駅からTGVでレンヌRennnesまたはドルド・ブルターニュDol de Bretagneまで行き、接続バスに乗り換えて行く方法です。

また、パリ発の観光バスツアーもあります。

接続バス公式HPはこちら

Keolis Armor : transport & voyages en autocars en Bretagne. …

ホテルに関しては、島内と対岸で選ぶことができます。ここも意見が分かれるところですが、遠くから海に浮かぶモン・サン=ミッシェルの写真を撮りたいという方は、対岸のホテルがおすすめです。

周辺のホテル情報に関しては、下記サイトが参考になると思います。

掲載されているホテルはいずれも星付きです。

名物オムレツ

「ラ・メール・プラーレ」公式サイトより

島の入り口から修道院へはグランド・リュGrande Rueという「大通り」とは名ばかりの狭い参道を上がっていきます。

この通りに入ってすぐの左側に特大オムレツが名物の「ラ・メール・プラール La Mère Poulard」があります。

ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?

La Mère Poulard 公式サイトはこちら

La Mère Poulard

ちなみに東京有楽町にも店舗があり同様の名物オムレツを味わうことができます。

ラ・メール・プラール公式サイトはこちら

YouTubeでも取り上げられていますのでぜひご覧ください。


ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の城のモデル

(C)Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.

『塔の上のラプンツェル』は2010年公開のディズニー映画です。

3Dで描かれる初のプリンセスストーリーであの『アナと雪の女王』と同じ製作チームによって手がけられました。

ストーリーとしても、王子様を待つプリンセスという定番の構図とは異なり、天真爛漫なプリンセスが自ら冒険に旅立つというある種のアドベンチャーとしての面白さがあり、新しいプリンセス映画の傑作とも言える作品です。

さて、ここで劇中に登場するお城のシーンを見ていきましょう。

映画の表紙にもある通り、海の上に架かる橋の向こうには、島の上にお城がそびえ立っています。

『塔の上のラプンツェル』お城のシーン

海に浮かび、斜面に沿って空をつくように立つお城の様子は、まさに聖なる山(Mont)、モン・サン=ミッシェルを思わせます。

天を突くように城の尖塔が聳え、陸地から堤防づたいに白に渡れる様子も同様です。

劇中では夜にライトアップされた情景も映し出されます。

ストーリーも音楽も最も美しいディスニー映画の一つですのでぜひご覧ください。

ちなみに、数多くのディズニー映画にはモデルとなった舞台が実際に存在します。私が最近見つけた面白い本を紹介します。

ディズニー映画の世界を旅する』という本では、『塔の上のラプンツェル』に限らずさまざまなディズニー映画のモデルとなった舞台が素敵な写真とともに紹介されています。ご興味がありでしたらご参照ください。

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モン・サン=ミッシェルを訪れた動画

YouTuber バイリンガールChikaさんがモン・サン=ミッシェルを訪れた旅の動画をご覧ください。

修道院の中の様子も映し出されるので、ぜひチェックして見てください。

島の中は広く、迷路のように入り組んでいるように見えますが、大まかなルートは決まっていますし、日本語版のパンフレットには地図も載っているのでご安心ください。

ちなみに、日本人観光客も多いため、日本語メニューを出している店も何件かあるそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

モン・サン=ミッシェルは有名な観光地ですので、ご存知の方も多かったかと思いますが、できるだけ関連情報をご紹介しました。

何か質問がございましたらお気軽にコメントいただければ嬉しいです。

今後はさまざま観光地をご紹介していきたいと思います。

お楽しみに!


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