【おすすめ】東京・展示会「みんなのミュシャ」に行ってきた!-アートを見て、感じて、言葉にすることで生まれる豊かな気づき

当記事では、展示会「みんなのミュシャ」に行った感想について述べたいと思います。


■こんな人に読んで欲しい
・「みんなのミュシャ」に行きたい!
・初心者だがアートに興味がある
・美術鑑賞を楽しみたい


【1】ミュシャとは?

まず、今回の展示会の「ミュシャ」ついてご紹介します。

wikipediaによると、下記のように説明されております。


アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha)は、アール・ヌーヴォーを代表するチェコのグラフィックデザイナー、イラストレーター、画家。-中略- 多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作した。ミュシャの作品は宝石植物)などの様々な概念を女性の姿を用いて表現するスタイルと、華麗な曲線を多用したデザインが特徴である。

*フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』アルフォンス・ミュシャより

説明にある通りミュシャの絵は、何かしらの概念を擬人化した女性として描くパターンが多くを占めています。

その女性の姿は様々ですが、髪の動き身体のポーズは、繊細でなめらかなタッチの曲線で描かれておりとても美しいです。さすが線の魔術師と呼ばれるだけあると感じました。

グラフィックデザイナー、イラストレーターという説明の通り彼の絵は絵画というより、リトグラフと呼ばれるパネルに印刷されるポスターの絵ような大衆向けの作品です。


そこには「みんなが楽しめるアートを」という彼の想いがあったそうです。


ここで登場する「みんなの」というキーワードは本展示会のタイトルにも含まれているように、「みんなが楽しめる展示会」というメッセージだと考えました。

また、後述しますが、「みんなの」という言葉は、ミュシャの影響を受けた様々なアーティストを指しているのではないかと勝手な考察を繰り広げております。

*あくまで個人的感想です

詳しくは展示会の公式HPをご参照ください。



【2】ミュシャに興味を持ったきっかけ

私がフランス語の勉強を始めた当初、パリの学校でアートを専攻しているフランス人の友達がいました。

彼女はミュシャの絵が好きで、ちょうどパリで開かれていたミュシャの展示会のお土産コーナーで見つけた「ミュシャの絵のしおり」をプレゼントしてくれたのです。

プレゼントでもらったしおりに描かれていたのは、ミュシャの「時の流れ:夕べの夢想」という作品でした。


時の流れ:夕べの夢想」ヴァーチャル絵画館より

この絵の女性は、ぼんやりと空想をしながらいつの間にか時間が経っている様子ですが、自分にはこのプレゼントには「想像力を働かせながら、創造性を育むことで今の時代を生きる」というメッセージが込められているような気がしました。

この絵は、連作「四つの時」のうちの一つで、朝、昼、夕、夜のうちの「夕」を表しています。女性のポーズ、背景と明るさなどの変化でそれぞれの特徴を表現しているそうです。


左から「朝の目覚め」「昼の輝き」「夕べの夢想」「夜の安らぎ」

よく見てみると、左から右へ行くにつれて、明度が下がっていたり、背景の植物も活気みなぎるカラフルなものから、どことなくどんよりしたグレイッシュな色味のものに変化していることが見て取れます。

女性のポーズの徐々にまっすぐ直線的に伸びたものから、かがんで丸くなっているのがわかります。

じーっと観察してみるとまだまだ色んな仕掛けがありそうです。

このように、美術史やその絵に対する知識がない状態で絵をじっくり観察し「見る力」を鍛えるトレーニングをVTS(=Visual Thinking Strategy)と呼ぶそうです。

徹底的に作品を「見て、感じて、言葉にする」という行為によって「豊かな気づき」が得られ、これを複数人で実践することで解釈に多様性があることを学ぶことができるといいます。

これに付随するさまざまなメリットから近年、多くのグローバル企業やアートスクールにおいてさかんに実施されているそうです。

面白いトレーニングですよね。

これは『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」』で紹介されていました。

この本も大変興味深い内容になっておりますのでまた改めてご紹介させていただきます。


世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 [ 山口周 ]

アートに関しては全くの初心者である私ですが、こうして美術に対する関心を少しずつ深めていきました。

これからも足繁く美術館に通って、新たな発見をしていきたいと思います。

ミュシャの絵の考察に関して、興味深いサイトを見つけたので下記をご参照ください。



【3】ミュシャの影響を受けた日本作品

アルフォンス・ミュシャ
《黄道十二宮》

ミュシャ自身も日本美術に影響を受けたと言われていますが、実は、さらにミュシャから影響を受けた日本人アーティストも多く存在するそうです。

代表例は明治時代の歌人・与謝野晶子の歌集『みだれ髪』の表紙を手がけた藤島武二氏です。上記の写真にある《黄道十二宮》(アルフォンス・ミュシャ)に影響を受けたとされています。

また、他にも天野喜孝氏のファイナルファンタジーが挙げられますが、言われてみれば確かにテイストが似ていると感じました。

前述のフランス人の友達は、日本文化に高い関心があり、好きな日本のマンガは「カードキャプターさくら」だと言っていました。

実は、このマンガに出てくる「クロウカード」のデザインもミュシャの影響を受けたと言われています。(諸説あります)

海外のアーティストが日本のアーティストに影響を与えたり、またその逆もしかり。

「アートは国境を越える」という言葉がありますが、まさにこの通りだと感じました。

根底には様々な時代背景があるのでしょうが、時代を超えて過去から未来に紡がれるアートの歴史を想像すると、その偉大さを感じずにはいられません。


【4】まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は展示会「みんなのミュシャ」に行って感じたことについてまとめました。

私は美術に関しては全くのど素人ですが、絵を観察することで発見があり、それによって様々な考え方を受け入れる「寛容さ」やものをよく見る「観察力」が育まれると考えております。

私は職業柄「サイエンス」の方に重心が偏る傾向にありますが、だからこそ「アート」のセンスを身につけ、偏りのない考え方・感じ方を身につけるとともに時代の流れを敏感に捉え、この先なにが求められるかを的確に察知していく必要があると考えました。

あれこれ考えを述べさせていただきましたが、なにより絵を見ることは楽しいです。

皆さんも気になっている展示会があれば、ぜひ気軽に足を運んで見てはいかがでしょう?


最新情報をチェックしよう!