みなさんクリスマスはどのように過ごしますか?
日本ではクリスマスといえばカップルの日。
普段よりおしゃれなレストランで豪勢なディナーを楽しみ、プレゼントやクリスマスカードを交換し、イルミネーションに彩られた街を散歩する…とってもロマンチックな日です。
イブの日に外に出るとカップルだらけなので、パートナーがいないと少し虚しい気持ちにもなります。
子供のいる家では、クリスマスケーキやチキンを買ってきて、家族で豪勢な食事を楽しみます。
翌日、クリスマスツリーの下にはサンタさんからのプレゼントが届いていて子供達は興奮気味に箱を開けて喜びます。
これは日本ではよくある光景ですが、フランスのクリスマスはまた異なります。
ではフランスではどのようにクリスマスを過ごすのでしょうか?
この記事では日本と異なるフランスのクリスマスの様子についてご紹介します。
\こんな人に読んでほしい/
- クリスマスが好き
- フランスのクリスマスの過ごし方について知りたい
- 日本とどう違うの?本気度ってそんなに違うの?
フランスのクリスマスとは?

まず前提としてフランスではクリスマスは家族で過ごす日です。
家族、親戚で集まって家でクリスマスパーティーを開きます。
フランス人にとってクリスマスとは、家族が一斉に集まる一大イベントなのです。
感覚としては、日本のお正月に近いかもしれません。
ですのでフランスでクリスマスに外に出ると、賑わっているというよりは、静まり返っていて、落ち着いた雰囲気があります。
反対に、フランスではお正月は友人と過ごす日です。
お正月は、新年のカウントダウンあるため、外も人が集まり、非常に賑わっています。

クリスマスが始まる時期

11月になるとハロウィンも終わり一気にクリスマスムードが漂います。
フランスではこの時期から、クリスマス商品が売り出され始まるからです。
クリスマスカードやプレゼント、パーティー用の食材・食器などが売り出されますが、もうこの時期からフランス人はクリスマスの準備を始めます。
「クリスマスのメニューはどうするか?」
「プレゼントはなににするか?」
「デコレーションはどんな感じに仕上げるか?」
想像する段階からクリスマスが始まっていると言っても過言ではありません…!

ちなみにパリにいた時に、友人に「予定がない」と伝えると、特別に家族のパーティーに招いてもらえ、本場のクリスマスパーティーを覗くことができました。
デコレーション

フランスのクリスマスで一番感動したのが、民家の屋外イルミネーションです。
どの家もかなり本格的で、家の壁面にピカピカ点灯するライトを張り巡らせたり、ドアーにトナカイやサンタクロースの飾りを掛けてみたり、窓にイラストやシールを付けて彩ったり、なんと大きなクリスマスツリーを立てたりする家もありました。
とにかくデコレーションに対する気合の入れ方が違います。
家によってそれぞれの特色が出るため、見ているだけで面白く、うきうきと幸せな気持ちになりました。
デパートに行くと、装飾品やツリー用のもみの木などクリスマスアイテムが増えてくるので、それらを求めて多くの人が集まります。
ショッピングカートに商品を山積みにして大量買いしている家族をよく見かけました。
これだけ需要があるということは、クリスマスの経済効果は相当大きそうですね。
日本では個人的に取り付けるイルミネーションは、比較的少ないように感じられます。
一方で、街のイルミネーションは、かなり大掛かりで手の込んだものが作られます。

クリスマス料理の数々

いよいよクリスマスイブ当日。
家には家族、親戚が集まります。
子供から大人まで、幅広い年齢層の家族が集まり食卓を囲います。
パーティーの主催者が用意した料理をゆっくりとお話ししながら楽しみます。
ここでクリスマスの代表的な料理は、七面鳥、フォアグラ、生牡蠣など、デザートでは、Bûche de Noël(ビュッシュ ド ノエル)という切り株の形をしたケーキです。
日本では、クリスマスケーキといえばクリームたっぷりのイチゴのショートケーキが一般的ですよね。


クリスマスマーケット

クリスマスの時期、外に出ると所々でクリスマスマーケットが開催されています。
フランス語でMarché de Noël(マルシェ ド ノエル)と言います。
日本でいう屋台のようなものが軒を連ね、食べ物やグッズ、アクセサリーや装飾品のような雑貨類、地方の特産物なども買うことができます。
これを目的に各国から旅行に来るという観光客も多いそうで、僕もクリスマスマーケットで有名なストラスブールを訪れ楽しいひと時を過ごしました。
外は、予想以上に寒かったので、Vin chaud(ヴァン ショ)というホットワインを飲みましたが、これが想像以上においしったのでおすすめです。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
家族と過ごすひと時を大切にして、クリスマスを思う存分楽しむフランスの文化は昔から受け継がれたもので、今尚深く根付いています。
ちなみにフランスにも « Joyeux Noël (ジョワイユ ノエル)» (=メリークリスマス)という言葉があります。
自分だけではなく、他人のクリスマスも心から祝う 。
こんな精神があることが素敵だなと感じました。
恋人と過ごす日本のクリスマス、家族で過ごすフランスのクリスマス、文化・宗教の違いがあり、それぞれの捉え方が異なるということをこの記事でご紹介しました。
文化の違いって面白い!と思っていただければ嬉しいです。
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