化粧品開発者を志した僕がフランス留学を決めた理由-なぜ「語学×スキル」が大事なのか?

化粧品開発者なのになんでフランス語?という疑問にお答えしたいと思い、当記事を書きたいと思います。

ここでは、「なぜ化粧品開発者になったのか」、そして「なぜフランス留学したのか」という筆者自身のエピソードを踏まえ、思うところを書き連ねたいと思います。


■こんな人に読んでほしい
・留学期間中に将来について考えたい
・フランス留学×化粧品の関係とは?
・留学経験者のエピソードを読みたい


化粧品に興味をもったきっかけ

いきなり個人的な話になりますが、私自身、もともと肌が弱く、子供の頃から肌荒れやニキビに悩まされていました。

思春期も相まって、自分の見た目に自信が持てず、他人からどう見られているかを気にしてばかりいたのです。

そのため、皮膚科に通ったり、ドラッグストアで化粧品を買ったりしていました。

確かにどちらも効果はありましたが、ケアを怠るとすぐ肌が荒れ、常に肌トラブルに対して意識をする必要がありました。

そんなこんなで、肌に対するコンプレックスが形成され、大人になっても「スキンケア」に関しては敏感でした。

それと同時に「美」についても人よりも憧れが強かったのだと思います。

このように、化粧品や治療薬について関心を持つようになりました。

「ものづくり」の魅力

高校2年生になって、大学進学について考えるようになりました。

そこで読んだ進路に関する本の中で、化粧品開発という職業を知りました。

化粧品開発者のインタビュー記事には次のような言葉が書かれていました。

「街頭で自分が作った化粧品の広告を見た時、喜びとやりがいを感じる」

つまり自分のアイデアやものづくりが社会に貢献していると感じることがモチベーションに繋がっていて、それ自体が「自己実現」であるということです。

世の中には様々な仕事がありますが、「ものづくり」という分野において、「アイデアを形にする」ことが社会に対する貢献の形の一つであるということを知りました。

私は、工作やアートに関しては不器用な方で想像力が豊かな方ではありませんでしたが、それでもやってみたいと思うようになりました。

他にも様々なことを考えましたが、最終的に薬学部に進学することにしました。

大学時代、フランス語との出会い

フランス語と出会ったのは大学2年生の時です。

もともと語学に対しては、関心が高い方だったのですが、当時、知り合ったフランス人の影響でフランス語をかじってみようと思いました。

本腰を入れて勉強しようという姿勢ではなく、試しにちょっとやってみようという思い出テキストを買ってみたのです。

付属のCDを聞いた瞬間、稲妻が走ったような感覚になったのを覚えています。

「これだ…!」

フランス語の「音」が美しすぎて驚愕したのです。

いままで、英語やオランド語、ドイツ語を学んだことはありましたが、それまでに感じたことのない「洗練されたなにか」を感じました。

フランス語自体が、「音」にこだわって作られた言語ということは後ほど知ったのですが、その当時は、この言語の背景にある価値観や文化を知りたいという気持ちになり、フランス語に夢中になり、猛勉強を始めました。

「いつかフランスに行って生活してみたい」

こう思うようになったのも、当時の憧れがあったからです。

そんなこんなで、3年が経ち大学卒業後、フランスに留学するチャンスがやってきました。

フランス語の勉強は変わらないペースで続けてましたが、フランスについて多少知識がつき、新たな目標ができていました。

様々な人種の人が共存する多文化社会で生活し、異なる文化を肌で感じたい

このように考えるようになりました。

多文化社会というと良いように聞こえますが、そこには、価値観の違いによる対立や差別を孕んでいて、そうした問題を含めて経験してみたいと思いました。

志していた「ものづくり」とは、この段階では一見関係ないように思えますが、これを経験せずに社会人になるのは勿体無いというある種の使命感のようなものを抱くようになり、フランス留学を決意しました。

パリを選んだのも、他国籍の人や移民などが多く暮らしていて、他文化に対して開かれているという意味で、文化受容性の高い街だからこそフランス社会について学べるのではないかと感じたからです。

実際にフランスで生活して

フランス留学を振り返って一番に感じたことは、平等やを尊重するフランスでも、やはり差別や対立は存在すること、そうした中で生きることで自分個人として周りに対する優しさや強さを身に付けることができたこと、そして、その反面、そうした風潮の中でも異文化に関心を持って接してくれる人がいて、一人の人間として互いに尊重し合う関係を築けることの喜びを知ることができたことです。

抽象度の高い表現ですが、日本でずっと過ごしていたら、おそらく感じられなかった、「一個人として人と接する感覚」を学ぶことができました。

個人主義というものは習っていたし、知っているつもりでしたが、実際にその文化の中に入り感じるところがありました。

フランスではよく、交流会に行っていましたが、そこはお互いに興味があって成立する社交の場。

そこから外に出れば、「一人の日本人」(あるいは単にアジア人)です。

ここで「一個人としての感覚」がないと、差別・批判を受けたとき、必要以上に反応したり、重く捉えすぎて、自己肯定感をなくしたりしてしまうことが往々にあります。

他人の意見に耳を貸すのはもちろん大切で、そこに反省する点があれば学びもありますが、理不尽な扱いに対して、ある種「受け流すこと」と客観的に自分の置かれた状況をみて対処する技術が自然と磨かれる、そんな環境だからこそ、逆説的ですが、「柔軟さと思いやりと強さ」を身に付けることができたのだと思います。

留学を通して、もちろん語学もブラッシュアップできましたが、人として一歩成長したという実感もありました。

化粧品開発者になったあと

帰国して就職活動には苦労しましたが、留学した目的と意義を伝えられたことが評価されたのか、無事、目標としていた化粧品開発者になることができました。

化粧品開発者は化粧品のことだけ考えていれば良いというわけではありません。

流行が大きな影響力を持つこの業界では、世の中で起きていることに対してアンテナを張っておくことが一層重要であると思います。

消費者のニーズに合ったものを作るのが仕事なので、今の時代の流れにマッチしているのか?ということを常に意識する必要があり、そのためには世の中の流れを知る必要があるのです。

化粧品開発には、知識や経験も必要ですが、クリエイティビィティ(=創造性)・直感・感性・美意識・論理的思考等々さまざまな要素が必要で、それが「ものづくり」のコアだと考えています。

フランス留学を通して学んだことを踏まえ、現代社会や世の中の動きを意識しつつ、広い視野を持って、「ものづくり」に臨んでいきたいと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、理系学部の私がフランス留学を決めた理由とそこで学んだことについて書きました。

一見関連性が低いと思われることでも、根本では繋がっていて、それが自分の心に引っかかっていることがあります。

そういうときは、なぜそうしたいかということを言語化してみるのもいい手だと思いますが、それでもはっきりしないときは、思い切って実践・行動してみるというのが大事だと思います。

私自身もそういう想いでフランスに飛び立って、結果よかったと思えること多くあり、それが今の自分を形成し、自分の財産になると同時に今後の道のりでも助けになっていると感じます。

この記事がみなさん気持ちに届き、これからのチャレンジのきっかけになれば幸いです。


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