あなたのフランス語を学ぶ理由は何でしょう?
- フランス旅行で現地の方とふれあいたい
- 料理・ワイン・スイーツをもっと味わいたい
- 小説や映画を原語で理解したい
- フランスで働きたい
あるいは、言葉の魅力そのものという方もいらっしゃるでしょう。
理由は様々ですが、フランス語を学習する動機は皆さんそれぞれ持っているはずです。
ここではその先の目的を明確にするために、学ぶ理由について再確認したいと思います。
\こんなあなたに読んでほしい/
- フランス語を学ぶメリットを知りたい
- 学習目的を再確認し、モチベーションをUPしたい
- 新しい目的を見つけたい
それではフランス語を学ぶ理由5選について見ていきましょう!
観光 Tourisme

フランスは世界一位の観光大国です。
言葉ができれば、現地の方々とコミュニケーションをとることができ、旅が一層楽しくなります。
会話を通じたふれあいから、文化・ものの考え方・生き方の知恵もわかります。
実際の生活を生で感じたいという場合、現地の言葉を話せることは大きなメリットです。
また、フランス語で話すことで心の距離が一気に縮まるということもあるでしょう。
その他にもフランス語が必要になる場面も多々あります。
例えば…
- 市場で買いものをするとき、野菜・フルーツの名前がフランス語で書いてある
- お店(特に田舎など)に入るとき、出るときに挨拶をする
- 英語が話せないフランス人と会話する
このような場面をうまく乗り切ることができたらより自由に旅を楽しむことができますよね。
ちなみに、僕はフランス旅行でパリだけでなく、田舎にも訪れたいと思いました。
田舎には、都会にはない美しい景観や自然、人々とのあたたかいふれあいがあると思ったからです。
そう思うきっかけとなったのが『増補版 「フランスの最も美しい村」 全踏破の旅』という本です。
こちらは、美しい写真とともにフランスで訪れるべき村について説明されています。
内容もボリューミーで読んでいるだけで、楽しく旅行に行った気分になれます。
旅行の計画を立てる際に読んでみてはいかがでしょう?
食 Gastronomie

多様性に富んだフランス料理は世界三大料理の一つとして数えられます。
また、上品な味わいと、まるで宝石のような芸術性の高いフランス菓子は世界中で愛され、洗練されたワイン文化は世界で高い評価を受けています。
食を深く味わうために、フランスの食文化について知ることは最良の方法だと思います。
ただ単に味を楽しむのも良いですが、その背景や歴史について知っているともっと味わい深い食事になるのではないでしょうか。
また、そうした知識を得る際に、フランス語で書かれた資料を読んだり、実際に現地の生産者、シェフ、パティシエ達の話を聞くことができれば楽しみは何倍にも広がりますよね。
フランス料理の書籍は『パリ在住の料理人が教える フライパンでできる本格フレンチレシピ』と『基礎からわかる フランス料理』が有名です。
また、フランス映画『大統領の料理人』では、様々なフランス伝統料理が出てくるのと、料理人の世界観がわかるので観ていて面白かったです。
料理人として本当の意味での「おいしい」を追求する主人公の姿はカッコよく、勢いよく展開するストーリーは爽快で目が離せませんでした。
その他にもディズニー映画『レミーのおいしいレストラン』はパリが舞台の映画です。
パリ一番の料理人を目指すレミーに数々の困難が降りかかりますが、諦めず努力を重ねて夢に向かって進む姿に胸が打たれました。
フランス料理に興味がある方には、なおおすすめです。
文化 Culture

外国映画を見るときは絶対に字幕!という方は多いのではないでしょうか?
原語で観ることでセリフのニュアンスだったり、作品の全体的な雰囲気をそのままで感じることができます。
また外国小説に関しても、原語で読む派の方が多くいらっしゃると思います。
もちろん作品の楽しみ方は人それぞれですが、このような方は文化受容の意識が高く、外国語の習得が早い傾向にあります。
外国小説を寝転がりながらスラスラ読めたり、海外映画を完璧に理解できたらどんなに楽しいか、想像するだけでもうきうきしませんか?
ぜひあなたもフランス語の美しく魅力的な世界にどっぷり浸り、その世界観を直に体感してみてはどうでしょう?
個人的におすすめのフランス映画は下記のの3作品です。
仕事 Travail

「いつかフランスで働きたい」
「フランス語圏への海外出張が決まった」
このように仕事をする上でフランス語が必要だという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは語学力の向上のために留学するということも良い手段です。
フランスの大学やグランゼコールに留学したり、政府の奨学金をもらって博士課程へ進学できる制度もあります。
その他にも、語学留学やインターンシップ、ワーキングホリデーなど、現地で学ぶ手段はいくつかあります。
自分の専門分野がある方は、その道の学校に行ったり、実際に働きながら滞在するなど手段もあります。
この場合、語学習得は目的ではなく、あくまで手段であり、その先の「フランスで働く」という目標地点までの通過点です。
ですので、効率良く学ぶ必要があるため、どのような分野で、どのような言語能力が必要なのかを認識しておくことは重要だと思います。
ちなみに、フランス語を使って仕事をしたいという方は、普段からフランス語新聞を読んでおくと、いざという時に役に立つと思います。
『Figaro』や『Monde』紙が有名でそれぞれ紙面版とデジタル版があります。
僕は、『Monde』でデジタル版を購読して、iPadで読んでいます。
知らない単語や表現が多く、辞書を引きながら精読していますが、下記のようなメリットも大きいと思います。
- 世界で話題となっている最新時事にふれられる
- ネイティヴが使う表現・語彙を吸収できる
- なんとなくではなくしっかり精読することで「読む力」が身につく
ビジネスの場面では、世間話に最近のニュースなどを話題にすることも少なくないと思います。
そうした場面で話ができるだけで、印象や評価も違ってくるはずです。
なにより世の中の動きに敏感になることは、自分自身の教養を高める上で必須だと思います。
ぜひフランス語新聞の購読を始めてみてはいかがでしょうか?
また、いきなり新聞の購読はハードルが高いという方には、『ル・モンドで学ぶ時事フランス語』や『〈日本語訳付〉アンフォ フランス語でニュースを読む』という書籍がおすすめです。
どちらもフランスの記事を取り扱っており、日本語の解説付きなので取り組みやすいと思います。
これをやってみて徐々にステップアップできればハードルは下げられると思います。
ビジネスフランス語力を高めたいという方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう?
言葉 Langue

「観光、趣味、資格取得、仕事などの実際的理由からあくまでもツールとして始めたフランス語学習だったが、あるときフランス語を限界まで極めたいという気持ちが芽生えてきた」
つまり、手段であったフランス語習得がいつのまにか目的に変わったという状況です。
フランス語の奥深さを知り、探究心が目覚め、その奥深さをもっと追求したいという新しい目的ができたのです。
例えるなら、山登りの途中で新たな山を見つけ次の目的地に決めたといった感じでしょうか。
フランス語学習で必須となるのはやはり辞書だと思います。
語彙力というものは、どれだけその語句を詳細に調べたかということで決まると僕は考えています。
これからフランス語を始めるという方はもちろん、長年勉強を続けてきた中上級者の方でも辞書を引かないという方はほとんどいないと思います。
個人的におすすめの辞書は『プチ・ロワイヤル仏和辞典 第5版 』と『プチ・ロワイヤル和仏辞典 第3版』です。
分かりやすく詳細な解説とときどきあるコラムが為になります。
なにより見やすいのがいいと思う理由です。
使いやすい辞書は重宝します。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
こちらに示した5つの目的はあくまで一例に過ぎません。
山登りは、山の頂を目指しそのまま真っ直ぐ進んだり、遠回りでも迂回して、探検を楽しみながら進んだり、あるいは新しい山を見つけたり、人によって楽しみ方は自由です。
きっとフランス語学習も人それぞれ目的が異なり、学習方法もそれに応じて異なると思います。
あなたが普段の学習で、ふと「何のためにフランス語を勉強しているんだろう?」と思ったとき、この記事を見て、改めて目的を再確認していただければ幸いです。
ちなみにフランス語を始めてみようと思ったあなたにおすすめなのが『ゼロから始める書き込み式フランス語BOOK』と『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある! [改訂新版]《CD付》』の2冊です。
どちらも僕が最初に使っていたテキストです。『ゼロから始める書き込み式フランス語BOOK』については、フランス語の文法をピックアップして平易なフレーズや表現を用いて解説してあります。書き込み式でCDも付いているので、音を確認しながら手を動かして覚えたい!というあなたに最適です。
『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある! [改訂新版]《CD付》』はそこから少しステップアップして、フランス語の文法を一通り学ぶことができます。著者のキャラクターが面白く、CD音声もフランス語の先生である著者の解説なので楽しく学ぶことができるのでおすすめです。
\おすすめ教材・コンテンツまとめ/
- 『増補版 「フランスの最も美しい村」 全踏破の旅』
- 『パリ在住の料理人が教える フライパンでできる本格フレンチレシピ』
- 『基礎からわかる フランス料理』
- 『大統領の料理人』
- 『レミーのおいしいレストラン』
- 『アメリ(字幕版)』
- 『タイピスト!(字幕版)』
- 『最強のふたり (字幕版)』
- 『Figaro』
- 『Monde』
- 『ル・モンドで学ぶ時事フランス語』
- 『〈日本語訳付〉アンフォ フランス語でニュースを読む』
- 『プチ・ロワイヤル仏和辞典 第5版 』
- 『プチ・ロワイヤル和仏辞典 第3版』
- 『ゼロから始める書き込み式フランス語BOOK』
- 『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある! [改訂新版]《CD付》』
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